シェイプオブウォーターがなぜ響かなかったか
前置きとして言っておきたい
差別は良くない、多様性は認めるべき、そしてデル・トロ作品は大体好き
てなわけでシェイプオブウォーターが何一つ響かなかった
というのも1962年と今よりも差別の激しい時代、いわゆるマイノリティである人たちが主軸となって話は進んで行くが、そのマイノリティに対して世の風当たりは一切排除されている(パイの店込みで)
それによって差別や偏見を乗り越える愛でもなければ、多様性への肯定にもなっていない
半魚人もこれまでのダグジョーンズが演じてきた人外キャラクターの中で最もフレッシュでない、触れた場所を治すという能力があまり活かされないまま…
主人公たちを追い詰める悪役もまた一般的アメリカ人を象徴しているようで、ただそれだけ。そこから時代的な変化や昇華するわけでもない
美女と野獣へのアンサー作品になれてもいない
これがスリービルボードに並んで評される理由が見えてこない
誰かこの映画ゆえの魅力を教えて………