「PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」を読んで
約一か月かけて1冊久々に読み終えた
「PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話」
何より驚いたのは、これはピクサーにいる天才たちがいかに難題を一つ一つ乗り越え、世界のエンターテイメントを変えたのか
ということとは別に
スティーブ・ジョブスがピクサーを通してどう変わっていったのか、そしてピクサーを通して世界の技術を変えたのかという点だ
今まで表立って語られることのなかった友人・スティーブとしての人物像や、彼は自分の範囲外へのクリエイターをどう捉えていたのか、という話を踏まえ
この本の著者にして彼がいなくては、エンターテイメントも技術も今のようにはなっていない時代の影の立役者ローレンス・レビーが最後に提示した「中道」を、果たして今のディズニーピクサーは成しえているのかどうか
経済本のジャンルに括られてしまっているが、田舎の小さなビルから世界はいかにして変わったのかを辿る非常に幅の広い一冊であり
そしてスティーブ・ジョブスが無性に近く感じられた
「やぁ、ローレンス。散歩に行くかい?」