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「ミッチェル家とマシンの反乱」 もしホーマーだったらもっと....

2年ほど前にフィル・ロード&クリス・ミラーが新作アニメ映画に着手し始めた。というニュースから大きな期待をしながらも、先日まですっかり忘れていた。

 

「ミッチェル家とマシンの反乱」

 

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ゴールデンコンビは今回監督ではなく制作に回りながらも

 

いつもどおりの所謂フラッシュ系統のネットミーム的なギャグの中、狂ったように動き回るキャラクターたちが

 

人間の繋がりに絶望したAIの暴走を止める。そんなお話

 

 

これまでのくもり時々ミートボールやレゴ®ムービー、21ジャンプストリートなどに見られた「シンプソンズ感」が、今回は家族の話でもあることからより強くなっている。

 

頑固で、無理解で短気な父親

 

それをひたすら宥め調和を保とうとするが、負けず劣らずクレイジーな母親

 

父に理解して欲しいが喧嘩ばかりの娘

 

困った息子

 

そして犬

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もうどうみたってシンプソンズでありながら

 

しかしシンプソンズほどの毒っ気や、笑いのエッジはなく

 

多用されるミーム編集?が、これまでのロード&ミラー作品ほど上手く活きてこなかったり

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一応の命題である「”繋がり”が理解できないAIに、家族の絆で問題解決!」

 

に対しての回答が結局成されない上に、暴走したAIは結局倒されて終わるだけで

 

原因の根本的な解決や、罰などもなく

 

以前のロード&ミラーが直接監督したミートボール、レゴ、スパイダーバースなどとは違って、物語としてもまったくテーマが回収、活用されず

 

ただ親子関係が修復されて終わりという点も、シンプソンズライクにも関わらず遠く及ばない。

 

 

てっきりAIとの問答で家族の繋がりの意義を問われた時、冒頭に出てきたヘラジカ語の「愛してる」を叫んで

 

言語化できない理解不能なモノ。という多少強引なれど、0と1では解読できないもの

 

というオチに持ってくるのかと思いきや、活かされるわけでもない。

 

 

 

あと主人公の娘が常にプライドフラッグのバッジをつけてLGBTQへの配慮をしているものの、ただつけているだけで物語では触れられることも活かされることもない。

 

これこそ目くばせの「我々はノイジーマイノリティに配慮しています」という形そのもので、結構不愉快でした

 

やるならやる。やらないならやらない。

 

 

笑えるところは笑えるけど、常に「あー、これホーマーだったらもっとクレイジーで面白いんだろうなぁ」

 

と予定されているシンプソンズ ザムービー2を待ち焦がれつづけた2時間でした。

 

 

 

ファービーのくだりは大好きでした