雑食ふしあな雑記

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最強、しかし平凡 キャプテン・マーベル

一年ほど前にマーベルスタジオCEOのケヴィン・ファイギ

 

「これまでとは違うオリジンにする」という旨をインタビューで発言しており

 

予告公開時点では「うーん不安だ」

 

そんな印象でしたが

 

いざ劇場へ

 

 

先ずこの映画はいわゆる5億点出てます、それも開始十秒以内で

 

 

いつものマーベルスタジオのOP映像が全てスタン・リーになっているという、既に鼻がグズって仕方ない

 

思わず背筋伸ばしました

しかしそれ以降は波がすこーしずつ収まっていくばかり....

 

話もこれまでのヒーロ誕生ストーリーに謎説き展開を加えて、外連味を出してみたわいいものの、テンションはずっと平坦で常に60点を出しているような感じ

キャロルが過去から現在の数パターンの立ち上がりを連続で見せるシーンは燃えるもののあのCG空間とアネット・ベニングスという配役にどうしても邪魔されて燃え尽き損ねる

 

スクラル人が実はヴィランでなく、もはや少数民族になっていたり

 

フューリーの目の傷やアベンジャーズ命名理由など

 

オタクへの目くばせは、気持ちは嬉しいけどもうちょっとイイのありませんか....というか

 

特にアベンジャーズの理由づけが少し雑というか、もう少し流れで匂わせて欲しかったなぁと思うのは厄介オタク特有でしょうかね

 

 

 

しかしもしこれと同じ役者、同じプロットでDCが制作していたならば、とんでもない駄作になっていたことは皆さん予想できるはず

 

これはマーベルスタジオが十年間に渡って作り上げてきた映画の型が良く出来ているのであって、決してこの監督が上手いわけでもなく、お話が面白いわけでもない

 

 

全体的なビジュアルもノスタルジーを感じるほどでもなく、惑星クリーのデザインも安い

 

そしてなによりキャプテンマーベルの能力がそもそも魅力的でない

 

拳からビーム出すだけで相手にダメージが入ったときの重みだとかもなく、相手はとりあえず吹き飛ぶのみで、アイアンマンからアーマーを取ったようで彼女にしかない魅力を描けなかったのが何よりの痛手だと感じる。

 

そして彼女がアベンジャーズに加わったところで、サノスに全く太刀打ちできる気がしない

 

 

単体としてシリーズの橋渡しとしても非常に薄口でした