雑食ふしあな雑記

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スパイダーバースには3つの見方

とにかく登場した時からスパイダーグウェンが大好きで、第2弾の予告で登場が判明してからというものずっと予告編を見てました

 

スパイダーグウェンの映画として100点

スパイダーマン(マイルス)として65点

お祭りとして80点

 

こんな感じかな?

 

 

マイルスの物語としては、しっかり彼のことが好きになれるし、最後にはスーツ姿もカッコいい

でもどうしてもライミ版スパイダーマン2のメイおばさんの名セリフっていう大きな壁があって

挫けたヒーローがいかにして立ち上がるかのシークエンスが非常に不満

 

マイルスの父親が扉越しに伝えるシーン、ベンおじさん的人物がマイルスに託す最後の言葉

この二つがイマイチ刺さらないというか、作り手自身が芯を捉えていないような気がする

 

スパイダーマンヴィランは基本的に鏡像としてのヴィランであって、大いなる責任を背負うかどうかで善にも悪にも転ぶ

 

 今回鏡像となるのはフィスクとダメピーターとなるべきだ

 

どちらも愛する妻が自分のすることで離れていく、それを無理に引き戻そうとする

 

つまりここでダメピーターはMJを別次元と入れ替えようと考える、悪への揺さぶりが必要だった

 

この映画を見た人はわかる通り、これはマイルスとダメピーターの物語であって他のスパイディ達はあくまでオマケだ

 

 

つまりプロウラーの下りをまるまる削除し、フィスクと同じ考えを抱いたダメピーターが、未熟だったマイルスによって本来のピーターに戻り、自身がベンおじさんと同じ役割を果たすべきだった

 

 

そしてフィスクとの一騎打ちで叩きのめされ倒れるマイルスは父親の「立て!」に加えて他のスパイディ達からも言われた「立て!」がリフレインされるべきだ

 

というようにコアとしての物語は非常に物足りないが、お祭り映画として、画面のグラフィカルさも非常に楽しめたし、グウェンも可愛かった。OPもEDもカッコよかったしオマケ映像も楽しめた

 

あと4DXだとウェブシューターが発射されるたびに首元から「シュッ」と空気が噴き出すのがよかった(後半ちょっと鬱陶しくなったけど)

 

 

とりあえず代金以上には楽しめた〜