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自分だけのモアナ

自分の色んなものの原点には中学生の頃に見た「天元突破グレンラガン」というガイナックス制作のロボットアニメがありまして

 

 

決して万人に勧められるような完璧なアニメというわけではないのですが、どうしようもない中坊時代はこのアニメを支えにしていた、というより今もしているわけで

 

自身のオールタイムベスト1位、イーストウッド監督の「ジャージーボーイズ」もまたグレンラガンというリテラシーあっての1位なのです

 

 

 

最終話から一話前の26話。敵の罠にかかり多元宇宙迷宮に閉じ込められ、死んだはずの兄貴分カミナとの仮初の日々を送り、本来の自分を見失う主人公シモン。

 

しかし不意にもう一人のカミナが現れ「無くしたのか?ドリル(魂)」「好きな方を選べ」と選択を迫り、仮初のカミナを殴りその手に自分の魂であるドリルをその手に取り戻します。

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そして「ジャージーボーイズ」

 

喧嘩別れで散り散りになった4人が歳月を経て、かつての歌に独白を重ね主人公であるフランキー・ヴァリが「歌い続ける、あの頃に戻るために」

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そう言い、振り返ると最も輝いていた頃が蘇り一緒になって歌い上げて終わったかと思う暗転の1.5秒ほどが何十秒にも感じられた後のさらに大きなクライマックス。

 

 

 

 

「今は亡き憧れや、かつての栄光」といったテーマは空しいものであったり、堕落の元として描かれがちですが

 

グレンラガンもジャージーボーイズどちらの作品も「今は亡き憧れや、かつての栄光」に引っ張られるのではなく、それにこそ押上げられ、奮い立たせてくれる。

 

 

そこでこの記事のタイトル、ディズニー制作の「モアナ」では

 

相棒である半神マウイと喧嘩別れをし、自身の使命を海へと手放し、死んだはずの祖母が霊体となって現れ「帰ってもいいんだよ」とモアナに判断を委ねます

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そして祖母は「あなたは誰?」と問いかけられ、歌と共にモアナは自分の中にある祖先への憧れを呼び起こし、高らかに「I Am Moana」と叫び【心】をその手に取り戻す

 

 

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話の本質はグレンラガンと変わず、ただひたすらに熱く、折れる自分を鼓舞してくれる

 

 

他の記事でも書いたように、ディズニーのフィルモグラフィとしても非常に先進的なテーマというのもありますが

 

それよりもなによりも「過去が希望をくれる」という、ここでも中坊時分ハマっていた「仮面ライダー電王」ともまたテーマが重なり

 

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自分だけのモアナの楽しみ方、好きになる要素は一貫して似たような芯が通っており

 

自分というものを”好き”で再確認できた。