アイズワイドシャットを見て
スタンリーキューブリックの遺作「アイズワイドシャット」を見た
いくつか考察や解説サイトを覗いてみると「倦怠期の夫婦」であるとか「性の話」
というのがよく書かれていましたが、私が感じたのは「運命」です
トムが「何故か」呼ばれているパーティーで二人の女性から虹のふもとへ誘われますが、それは遮られ薬物で死にかけていた娼婦を「救う?」ことになります
その後、怪しげな仮面乱交会に侵入し、そこで先日救った娼婦に助けられます
それからもトムは様々な女性と寝ようとしては邪魔が入り結局この2時間30分の中でヤったのは「妻」とだけです
つまりトムは妻の「踏み外しそうになった」話を聞き、自身も日常の外へ足を踏み入れようとするが結局は妻同様、元の鞘に納まった。という話
本来死ぬはずだった命を救い、それが再び命を捨て自信を元あるべき場所に戻る
彼と妻は本来あるべき運命の輪にハマりなおしたのです
結局この映画でスタンリーキューブリックは何を描きたかったのか
これは結果論でしかありませんが
暴力や進化、呪いや狂人など強烈なものを描いてきたキューブリックは神であるとか幽霊などは信じていませんでした
(それによってスティーブン・キングと決裂することにもなるのですが)
そんな彼が最後に撮ったのは運命の話であり、fuckだった...?