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進撃の巨人 現在予想可能な情報 エレン編

残り10話以内で終わる可能性の高い「進撃の巨人

 

そこで、これまで予想してきたことを纏めておこうと思う。

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 前提

現在のエレンは2000年間続く不条理に対しての憎悪の”容れもの”となっている。

 

この”容れもの”というのは、作者である諌山創が実写映画化の際エレンに関して「感情移入が出来ない」という旨の発言をしており、実際エレンは洞窟で巨人化するまで非常に空虚な存在であり、進撃の巨人の能力が判明したことで、よりエレンという個人の動機や原動力は分かりづらくなっている。

 

つまり、そもそもエレンは空虚な中心である。

(空虚な中心という構造は偶にあるが多くの場合が名作の場合が多い)


 

母親が殺されこと...と思いもしたが、エレンの首が飛んだ時に断片的に出て来る記憶片の中で母親はさほど大きくなく、むしろこれから殺すことになる難民の少年が大きく描かれており、もはやそういった人間性は未来を見てから薄れてきている。

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「止めどなき≪殺意≫(ショウドウ)に 其の身を侵されながら」

とアニメOPの歌詞にもある通り、エレンの物語は差別や不条理といった歴史によって失われてしまった個人を”愛”によって取り戻す話であることは想像に難くないだろう。

 

 

 

 

ではなぜ”愛”なのか。

 

それはエレン・クルーガーの「壁の中で人を愛せ。それが出来なければ繰り返すだけだ」というセリフが既にヒントを出している。

 

それに加え、始まりである始祖ユミルが求めていたのは愛であったことからも根拠を強めている。

 

 

つまり今宙づりとなっているミカサからの愛によってエレンは憎悪から解き放たれる。

 

 

というのはこの123話。

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ここでエレンはミカサに”何か”を求めている。しかしエレンはまだその何かが愛であることに気づいていないのかもしれない。

 

そこで邪魔が入り、この問答が断たれることに対しエレンは「ちょうど良かった」と言う。*1

 

 つまりここでエレンは壁の外の人類を全て駆逐することをためらい、助けを求めていた。*2

 

 解放されたエレン

 

 では愛によって2000年の≪殺意≫から解放され、壁外人類の絶滅を止めたエレンはどうするのか?

 

もちろん

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 巨人を滅ぼそうとしていたエレンが、今は皮肉にも巨人を率いて人類を駆逐しようとしている。

 

しかし最後には再びこの作品の代名詞でもある

 

「巨人(あいつ)ら……駆逐してやる! この世から……一匹残らず!」

 

 に再び回帰する。これほど綺麗な円環構造はないだろう。

 

 

 最後には...

 

ではエレンが巨人を駆逐しきったとして、1話のミカサ

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ここにどう繋がっていくのか。

 

そしてあの時点で予定されていた最終コマ

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 ここへどう繋がっていくのか。

 

 

 ここからは確証なき予想になるため、読み飛ばしてもらって構わない。

 

巨人を駆逐するということは”道”を閉じることになる。

 

では閉じた場合どうなるのか。

 

”道”には時間の概念がないため、一度閉じてしまえば巨人はいなかったことになるのではなかろうか。

 

であれば道を閉じに行くエレンに対してミカサは「いってらっしゃい」と送り出し、巨人の存在が世界から消えたことで洗脳教育から解放された赤ん坊のジークを抱くグリシャが「お前は自由だ」と言う。(なぜジークとグリシャなのかはジーク編で解説予定)

 

 

もちろん巨人が消えたのならば進撃の能力も無くなるためエレンとジークは未来を知ることもない上に、この時点ではどちらも巨人ではないため現在公開されている情報からは整合性に欠けるが

 

この作品が通して描こうとしている親と子の関係や「生まれてきただけで特別」というテーマには非常にマッチするため、現時点ではこの予想を立てておきたい。

 

 

 

 

読んでいる方がいましたら、お付き合いありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

*1:「ちょうど良かった」=「決意がブレるところだった」

*2:「あの時 もし私が 別の答えを選んでいたら結果は違っていたんじゃないかって...」というミカサの台詞が保証している